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LAND CRUISER 80 ~Razip

2017.05.09
Razip(ラジップ)

LAND CRUISER 80

技を駆使したスペシャル・カー登場!

文章:内田 靖/写真:佐久間 清人

ランドクルーザー80…華やかだった四駆ブームの主役であり、今なお多くのファンに愛されている名車だ。残念ながら排ガス規制によりその数は激減したが、規制外地域ではまだまだ元気に走っていて、バリバリのカスタム&チューニング仕様も存在する。ラジップが手がけたハチマルもそうだ。内容の濃さでは日本トップレベルと言える、ワンオフを駆使したスペシャル・カーである。

ラジップというショップをひと言で説明するなら「本物の職人」。サスペンションからエンジン、エクステリア、インテリアまでカスタム&チューニングをトータルで請け負う。それも市販パーツを取り付けるだけでなく、ワンオフを駆使した「世界に一台だけのオリジナル・カー」を得意分野とする。とにかく頼りになるショップだ。

 

ローダウン仕様のハチマルは、そのフォルムからも想像がつく通り、スポーティーな走りを追求している。iDi sports インタークーラKITやワンオフの大型A/Tオイルクーラー、HKS強化アクチュエーター、レーシング噴射ポンプ、オリジナルインダクションBOX…etcと、チューニングメニューはとにかく豊富。極めつけはHKS GT3037proSタービンで、かつてF1マシンに採用されていたモデルだ。

6.0kgf/・の過給圧にも耐えるというから驚きである。このタービンの高性能を活かしつつ、また耐久性を確保するために、前述した様々なパーツ(廃盤多数)が組み合わされているのだ。

サスペンションはiDi sports 806&816 1インチダウンコイルスプリングに、オーリンズ ショックアブソーバー(ショート加工)、4X4ES クルージングスタビライザーを装着。これにアルミホイールは軽量のRAYS TE37、タイヤはGRANDTREK PT2(285/60R18)を組み合わせ、ハイスピードクルージングに対応する。当然のごとくブレーキも強化済みだ。

テストコースで助手席に乗せてもらったが、その加速は想像を遥かに超えていた。低速からアクセルを一気に踏み込むと「おっ、速い」→「中間も伸びるな~」→「まだ伸びるの!」→「えっ、まだまだ伸びる!!」→「どこまで伸びるんだ!?」というのが素直な感想。

ハチマルのポテンシャルを再認識するとともに、ラジップの技術力の高さを実感するデモカーだ。

 

フロントフェイス
iDi sports製のフロントバンパースポイラーとフロントグリルで精悍な顔立ちを演出。製品自体の品質が高く、さらに取り付けにもこだわっているため、高速走行でもバンパースポイラーがブレることなどない。

 


サイドステップ
ボリューム満点なデザインでサイドビューを飾るiDi sport製サイドステップ。前後オーバーフェンダー(純正)とのマッチングは「さすが!」のひと言。

 


リアバンパースポイラー
リアバンパースポイラーはフロント同様、iDi sports製をチョイス。
フロントバンパースポイラーとバランスをとった厚みを持つが、鈍重と感じさせない見事なデザインだ。

 


サスペンション
サスペンションはiDi sports 806&816 1インチダウンコイルをチョイス。
強化スタビライザーとの組み合わせで、ハチマルらしからぬ、スポーティーで安定したコーナリングを実現している。

 


エンジン
ひと目で「ただ者ではない!」と直感させるエンジンルーム。注目したいのは各種配線の美しい取り回しだ。配線の取り回しまでこだわるショップは数少なく、そのこだわりが職人の証とも言えるのだ。

 


マフラー
マフラーは、iDi sports シングルテールマフラー(改)を装着する。リアバンパースポイラーと面イチの仕上げがポイントだ。

 


タービン
かつてはF1マシンに採用されていたHKS GT3037proSタービン(廃盤)。
これが驚きの加速を実現した、高性能を誇るチューニングアイテムだ。

 


オイルキャッチタンク
ブローバイガスに含まれる未燃焼オイルを貯蔵してエンジンを保護するiDi sports製オイルキャッチタンク(廃盤)。中の容量がすぐに確認できるパイプ付きだ。

 


インダクションBOX
四角い箱は、RaZipオリジナルインダクションBOX(廃盤)。
ここに大容量のエアを貯めることで、急激なアクセルオンによるエア供給不足を防止して、エンジンのレスポンスを高めるのだ。

 


ブローオフバルブ
アクセルレスポンスの向上と、タービンの保護を目的としたブローオフバルブ。
信頼のHKSブランドのスーパーSQV(廃盤)をチョイスしている。

 


三連メーター
ドライバーのレーシングマインドを駆り立てる三連メーター。
左から油温計、排気温計、ブースト計で、いずれもDefi Link Meterブランド(すべて廃盤)。

 


シート
シートは運転席、助手席ともにRECARO製オルソペド(廃盤)を奢っている。
全ての操作を電動で行う高級モデルだけに、座り心地は申し分なし!