logo Go back

JB23専用最新コイルスプリング開発ヒストリー~第五話

2017.05.08
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)

JB23専用最新コイルスプリング開発ヒストリー~第五話

ソルブLOBコイルに使用されるバネ鋼材”SUP190-0TW”の引張強さの数値は、1830~1980MPa。例えば、従来までのソルブシリーズサスペンションに使用しているバネ鋼材”SWDSC-B(SUP12)”のJISで定める引張強さが1230MPa以上といえば、どのくらいタフになったかは、想像に難くない。

大手自動車メーカースペック その2

新車の保証期間は部位により異なるが”3年以内or6万km走行以下”か、”5年以内or10万km走行以下”というのが一般的だ。これは『常識的な使い方であれば、謳っている期間や走行距離では壊れませんよ』という自動車メーカーの自信の現れである。



さて、サスペンション用コイルの保証期間は5年以内or10万km走行以下。もちろんその期間内は、破断や損傷は論外で、ヘタリ、車高のタレ、不用な曲がりなども一切起きないというのが大手自動車メーカースペックだ。無論、その保証期間を過ぎた後でも大きなトラブルが発生したコイルに、まずお目に掛かることはない。



今回、オフロードサービスタニグチがソルブ”LOB”コイルを開発するにあたり、 大手自動車メーカーのサスペンションを数多く手がける中央発條とタッグを組むことになったが、特に重要視して設計してもらったポイントが、大手自動車メーカースペックのようなタフさだという。



『どの自動車メーカーでも、サスペンションのコイルスプリングは”5年10万km”という保証が基本です。その下支えをしているのは、間違いなく大手のスプリングメーカーの技術やノウハウです。そんな大手スプリングメーカーである中央発條に設計と製造を依頼したことで、素材のチョイスや熱処理の方法、ヘタリや損傷に対する試験など、間違いなく大手自動車メーカーと同レベルになりました。

例えば、具体的な数値や方法は企業秘密と言われたため明記しませんが、設計値の最大長から最小長までをフルバンプ~フルストロークさせることを何万回と繰り返したとしますよね? それは、新車の保証期間を問題なくクリアさせる以上の負荷が掛かる伸縮テストなんだそうです。もちろんソルブ”LOB”コイルも、同じ製造方法とテスト内容で作られているので、大手自動車メーカーのコイルと同等の強度と寿命を得たわけです。』これは、オフロードサービスタニグチの代表取締役である谷口守史氏のコメントだ。

若干マニアックな話になるが、ソルブ”LOB”コイルに使用されるばね鋼材は『SUP190-0TW 』。これは、大手自動車メーカーの純正サスペンション用コイルの素材として、非常に多く使われるものである。

ちなみに、耐久性を決める要素のひとつである引張強さの数値は1830~1980MPa。現在、ヘタリにくいことを最大の特徴として販売している非鉄金属配合の商品や、ダブルショットピーニングを施した製品の引張強さが2000~MPa前後なので、この数値からもソルブ”LOB” コイルの耐久性の高さが伺える。


※この記事は、4x4magazineアプリにて、広告掲載。同社に許可を得て、当コーナーにて掲載をしております。