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JB23専用最新コイルスプリング開発ヒストリー~第二話

2017.05.08
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)

JB23専用最新コイルスプリング開発ヒストリー~第二話

 

大きな写真が、所期し作品の「ソルブ”LOB”コイルスプリング」を装着してのオフロード走行の一コマで、左下の小さい写真が従来品の「旧ソルブ3インチアップコイル」。どちらもサスが縮んだ状態を撮影しているが、コイル間の隙間の大きさに注目して欲しい。旧ソルブは隙間が大きく異なるが、LOBコイルは隙間の差がほとんどないことが窺える。

“SASC”という新しい技術の融合

ジムニーの車高をアップさせるための、チューニングタイプのコイルスプリングに”求めるモノ”とは何か?

例えば、車高が目標値まで上がり、乗り心地も良く、操作性に優れ…という”だけ”であれば、現在、JB23用コイルスプリングだけで4種類のラインナップを有するオフロードサービスタニグチが、新たに似たような商品を開発する意味はないだろう。



「タニグチ製品を愛用して頂いているファンの期待に応えるために…ということが弊社の基本理念です。ですので、制車製品全般に”オリジナリティ”や”新たな技術”といった点に拘りを持っています。また、弊社製サスペンションは、歴代のどのモデルでも、乗り心地や操作性などの基本性能を、ノーマル以上に良くすることが最大の特徴でした。今回、弊社が発表する6作品目となるJB23用サスペンションは”基本性能+付加価値”が最大限のアピールポイントとなるように、スプリングメーカーの大手である中央発條とのコラボレーションを行い、最新の技術でジムニー用スプリングを作ることにしたのです」

こう語るのは、オフロードサービスタニグチ代表取締役である谷口守史氏だ。

谷口氏の言う『中央発條の最新技術』というのが”SASC(Side Action Spring by CHUHATSU)”のことで、簡単に記すと、コイルスプリングの設計時に、専用の設計ソフトを駆使し、曲げ加工を行うポイントを100箇所以上とり(通常はどんなに多くても10数カ所)、バネの持つ反発する力の伝わる方向を、設計者の意図通りにしてしまう、という極めて画期的な技術である。



この技術をジムニー用に応用することで、ストローク間に湾曲しないようにしたり、フルバンプまで縮めても線間密着をさせなくしたり、バンプラバーの土台・スプリングベッド部・ショックアブソーバーなど、フレームや脚回りの各部にコイルスプリングを干渉させないようにしたり…といったことが可能となり、今までにないスムースなサスストロークを実現したのだ。



話が前後するが、オフロードサービスタニグチが現在開発中のコイルスプリングの名称は「SOLVE”LOB”Coil Spring」。LOBは、先導する/一流の/優れたなどの意味である【Leading】、最適などの意味である【Optimum】、(真っ直ぐなものを)曲げる意味の【Bend】の頭文字を取った略語である。



ちなみに”LOB”でもきちんとした意味があり、テニスでは「相手の頭上を越えてバックサイドを狙う山なりショット」、ゴルフでは「軟らかく高い球で、ピンをデッドに攻めるショット」を指す。

ふんわりと柔らかでありながらも、確実に決定打になるのがプロのショット。そんなLOBという名称からも、このコイルスプリングに寄せる自信のほどが窺える。


※この記事は、4x4magazineアプリにて、広告掲載。同社に許可を得て、当コーナーにて掲載をしております。