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BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM2

2017.04.28

本気でロックを攻略できるマッドタイヤ

BFGのマッテレ」と言えば、やはりオフローダーの定番。同ブランドの All-Terrain に負けず劣らず歴史あるタイヤだ。1980年に “Radial Mud-Terrain T/A” として登場して以来、より激しい地形を走るシリアスオフローダー達に愛され続けてきた。その伝統を受け継ぎながら、近年のオフローディングに合わせて新たに設計されたのがこの “Mud-Terrain T/A KM2” だ。

 実はこのタイヤの開発に先駆け、BFGは当時北米で人気のロッククローリング専用タイヤ “Krawler(クローラー) T/A KX” を発売、日本でも「競技専用タイヤ」としてラインナップに加えていた。この “KrawlerT/A KX” で培われたロック性能と、初代Mud -Terrainのマッド性能を引き継いだロックだけでなくマッドもこなすマルチパーパスなオフロードタイヤとして用意されたのがこの ” Mud-Terrain T/A KM2″ なのだ。

 まず、目を奪われるのはトレッドブロックの形だ。恐竜の爪がタイヤを両脇から握っているかのようなデザイン。遠目にもわかるアグレッシブな表情が受け、日本でも多くの4×4ショップがデモカーに採用、ユーザーに浸透していった。

 実はこのトレッドデザイン、ロック地形で大いに役に立つ。横方向に繋がった溝のおかげでトレッド面を変形させやすいのだ。メカニズムは簡単だ。尖った岩などによってトレッドが押されて凹む際、トレッドブロックが密集するが、それを横溝が上手く吸収。地形を包みこむように変形する。トレッド面が障害物を掴むのだ。そして密集したトレッドブロックでグリップさせる。あるいは横溝そのもので尖った岩をくわえ込む。これが ” Mud-Terrain T/A KM2″ の大きな特徴なのだ。

 もちろん、鋭い岩からトレッドやサイドウォールを守る技術にも抜かりない。タイヤ内部では従来比33%太いケーシングコードを使用。3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造も採用した。さらにコンパウンドはダメージに強いものへ変更。サイドウォールには中央まで伸びるブ厚いブロックを配置した。これにより、パンクや外傷からタイヤ全体をガードできるのみならず、横っ腹を岩に押しつけながらの走りなど、ロッククローリング特有の走破法にも対応した。

 排土性など、マッド地形の走りも従来の ” Mud-Terrain T/A KM”と同等の性能を有している。さらに、トレッドの働きはロックに限らずあらゆる障害地形に対応可能。サイドウォールの強さも、いざと言うとき頼りになる安心感に繋がっている。そして何と言っても、クールでアグレッシブな顔つきが魅力。” Mud-Terrain T/A KM2″は今後しばらく、クロスカントリーシーンのトレンドを引っ張る存在になるだろう。

 なお、トレッドブロックは方向性のないパターンなので、タイヤはどちら向きにも装着可能。サイドウォールのホワイトレターは片側のみなので、白文字か黒文字か好きなようにホイールに組んでもらえばいいだろう。

写真は LT265/75R16。ラングラーJKスポーツが16インチだった時のホイールに組み合わせたもの。外径は810mmで純正タイヤとほぼ変わらない。ホワイトレターが見えるように組むとアメリカンな印象になる。

真ん中が最新のマッテレ“Mud-Terrain T/A KM2”。右隣は従来の“Mud-Terrain T/A KM”。こちらのほうがショルダー部の溝が太く、排土性に富むデザインだ。左はロッククローリング専用の競技タイヤ“Krawler T/A KX”。よく似ているが、ブロックが大きく、サイドウォールもよりアグレッシブに造られている。

真正面から。溝は中央でやや折れ曲がるものの、横方向に太く繋がっているのがわかる。ここを折り目に、トレッドをより柔軟に凹ませることができる。シーランド比(溝の面積)が5割を超えるM/Tタイヤが多い中、“Mud-Terrain T/A KM2” は心なしか溝よりブロックのほうがが大きく見える。ロック地形で欠かせないゴムのグリップ力を重視しているのだろう。

ロック地形のセオリー通り、空気圧を低くした状態(80kPa)。サイドウォールがしなり、トレッドが凹型に大きく変形すると同時にブロックが密集、生き物のように岩を包み込んでいる。ちなみに、この空気圧はタイヤを挟み込むビードロックホイールによって可能になったもの。普通のホイールで、かつ一般道ではここまで空気圧を落としてはいけない。

サイドウォールまで回り込んだブロック。岩場ではココを擦りながら走るなんてことは日常茶飯事。クルマが斜めになった時、この部分である程度の荷重を受け止めたりもする。それ故に頑丈に造られている。頼もしい横顔だ。

溝の中に少しだけ突起したラインがある。セルフクリーニング トラクションバーと呼ばれるものだ。これがあるだけで、泥をより効果的に排出できるという。従来の “Mud-Terrain T/A KM” から受け継いだ技術だ。

本気でロックを攻略できるマッドタイヤ

BFGのマッテレ」と言えば、やはりオフローダーの定番。同ブランドの All-Terrain に負けず劣らず歴史あるタイヤだ。1980年に “Radial Mud-Terrain T/A” として登場して以来、より激しい地形を走るシリアスオフローダー達に愛され続けてきた。その伝統を受け継ぎながら、近年のオフローディングに合わせて新たに設計されたのがこの “Mud-Terrain T/A KM2” だ。

 実はこのタイヤの開発に先駆け、BFGは当時北米で人気のロッククローリング専用タイヤ “Krawler(クローラー) T/A KX” を発売、日本でも「競技専用タイヤ」としてラインナップに加えていた。この “KrawlerT/A KX” で培われたロック性能と、初代Mud -Terrainのマッド性能を引き継いだロックだけでなくマッドもこなすマルチパーパスなオフロードタイヤとして用意されたのがこの ” Mud-Terrain T/A KM2″ なのだ。

 まず、目を奪われるのはトレッドブロックの形だ。恐竜の爪がタイヤを両脇から握っているかのようなデザイン。遠目にもわかるアグレッシブな表情が受け、日本でも多くの4×4ショップがデモカーに採用、ユーザーに浸透していった。

 実はこのトレッドデザイン、ロック地形で大いに役に立つ。横方向に繋がった溝のおかげでトレッド面を変形させやすいのだ。メカニズムは簡単だ。尖った岩などによってトレッドが押されて凹む際、トレッドブロックが密集するが、それを横溝が上手く吸収。地形を包みこむように変形する。トレッド面が障害物を掴むのだ。そして密集したトレッドブロックでグリップさせる。あるいは横溝そのもので尖った岩をくわえ込む。これが ” Mud-Terrain T/A KM2″ の大きな特徴なのだ。

 もちろん、鋭い岩からトレッドやサイドウォールを守る技術にも抜かりない。タイヤ内部では従来比33%太いケーシングコードを使用。3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造も採用した。さらにコンパウンドはダメージに強いものへ変更。サイドウォールには中央まで伸びるブ厚いブロックを配置した。これにより、パンクや外傷からタイヤ全体をガードできるのみならず、横っ腹を岩に押しつけながらの走りなど、ロッククローリング特有の走破法にも対応した。

 排土性など、マッド地形の走りも従来の ” Mud-Terrain T/A KM”と同等の性能を有している。さらに、トレッドの働きはロックに限らずあらゆる障害地形に対応可能。サイドウォールの強さも、いざと言うとき頼りになる安心感に繋がっている。そして何と言っても、クールでアグレッシブな顔つきが魅力。” Mud-Terrain T/A KM2″は今後しばらく、クロスカントリーシーンのトレンドを引っ張る存在になるだろう。

 なお、トレッドブロックは方向性のないパターンなので、タイヤはどちら向きにも装着可能。サイドウォールのホワイトレターは片側のみなので、白文字か黒文字か好きなようにホイールに組んでもらえばいいだろう。

写真は LT265/75R16。ラングラーJKスポーツが16インチだった時のホイールに組み合わせたもの。外径は810mmで純正タイヤとほぼ変わらない。ホワイトレターが見えるように組むとアメリカンな印象になる。

真ん中が最新のマッテレ“Mud-Terrain T/A KM2”。右隣は従来の“Mud-Terrain T/A KM”。こちらのほうがショルダー部の溝が太く、排土性に富むデザインだ。左はロッククローリング専用の競技タイヤ“Krawler T/A KX”。よく似ているが、ブロックが大きく、サイドウォールもよりアグレッシブに造られている。

真正面から。溝は中央でやや折れ曲がるものの、横方向に太く繋がっているのがわかる。ここを折り目に、トレッドをより柔軟に凹ませることができる。シーランド比(溝の面積)が5割を超えるM/Tタイヤが多い中、“Mud-Terrain T/A KM2” は心なしか溝よりブロックのほうがが大きく見える。ロック地形で欠かせないゴムのグリップ力を重視しているのだろう。

ロック地形のセオリー通り、空気圧を低くした状態(80kPa)。サイドウォールがしなり、トレッドが凹型に大きく変形すると同時にブロックが密集、生き物のように岩を包み込んでいる。ちなみに、この空気圧はタイヤを挟み込むビードロックホイールによって可能になったもの。普通のホイールで、かつ一般道ではここまで空気圧を落としてはいけない。

サイドウォールまで回り込んだブロック。岩場ではココを擦りながら走るなんてことは日常茶飯事。クルマが斜めになった時、この部分である程度の荷重を受け止めたりもする。それ故に頑丈に造られている。頼もしい横顔だ。

溝の中に少しだけ突起したラインがある。セルフクリーニング トラクションバーと呼ばれるものだ。これがあるだけで、泥をより効果的に排出できるという。従来の “Mud-Terrain T/A KM” から受け継いだ技術だ。

本気でロックを攻略できるマッドタイヤ

BFGのマッテレ」と言えば、やはりオフローダーの定番。同ブランドの All-Terrain に負けず劣らず歴史あるタイヤだ。1980年に “Radial Mud-Terrain T/A” として登場して以来、より激しい地形を走るシリアスオフローダー達に愛され続けてきた。その伝統を受け継ぎながら、近年のオフローディングに合わせて新たに設計されたのがこの “Mud-Terrain T/A KM2” だ。

 実はこのタイヤの開発に先駆け、BFGは当時北米で人気のロッククローリング専用タイヤ “Krawler(クローラー) T/A KX” を発売、日本でも「競技専用タイヤ」としてラインナップに加えていた。この “KrawlerT/A KX” で培われたロック性能と、初代Mud -Terrainのマッド性能を引き継いだロックだけでなくマッドもこなすマルチパーパスなオフロードタイヤとして用意されたのがこの ” Mud-Terrain T/A KM2″ なのだ。

 まず、目を奪われるのはトレッドブロックの形だ。恐竜の爪がタイヤを両脇から握っているかのようなデザイン。遠目にもわかるアグレッシブな表情が受け、日本でも多くの4×4ショップがデモカーに採用、ユーザーに浸透していった。

 実はこのトレッドデザイン、ロック地形で大いに役に立つ。横方向に繋がった溝のおかげでトレッド面を変形させやすいのだ。メカニズムは簡単だ。尖った岩などによってトレッドが押されて凹む際、トレッドブロックが密集するが、それを横溝が上手く吸収。地形を包みこむように変形する。トレッド面が障害物を掴むのだ。そして密集したトレッドブロックでグリップさせる。あるいは横溝そのもので尖った岩をくわえ込む。これが ” Mud-Terrain T/A KM2″ の大きな特徴なのだ。

 もちろん、鋭い岩からトレッドやサイドウォールを守る技術にも抜かりない。タイヤ内部では従来比33%太いケーシングコードを使用。3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造も採用した。さらにコンパウンドはダメージに強いものへ変更。サイドウォールには中央まで伸びるブ厚いブロックを配置した。これにより、パンクや外傷からタイヤ全体をガードできるのみならず、横っ腹を岩に押しつけながらの走りなど、ロッククローリング特有の走破法にも対応した。

 排土性など、マッド地形の走りも従来の ” Mud-Terrain T/A KM”と同等の性能を有している。さらに、トレッドの働きはロックに限らずあらゆる障害地形に対応可能。サイドウォールの強さも、いざと言うとき頼りになる安心感に繋がっている。そして何と言っても、クールでアグレッシブな顔つきが魅力。” Mud-Terrain T/A KM2″は今後しばらく、クロスカントリーシーンのトレンドを引っ張る存在になるだろう。

 なお、トレッドブロックは方向性のないパターンなので、タイヤはどちら向きにも装着可能。サイドウォールのホワイトレターは片側のみなので、白文字か黒文字か好きなようにホイールに組んでもらえばいいだろう。

写真は LT265/75R16。ラングラーJKスポーツが16インチだった時のホイールに組み合わせたもの。外径は810mmで純正タイヤとほぼ変わらない。ホワイトレターが見えるように組むとアメリカンな印象になる。

真ん中が最新のマッテレ“Mud-Terrain T/A KM2”。右隣は従来の“Mud-Terrain T/A KM”。こちらのほうがショルダー部の溝が太く、排土性に富むデザインだ。左はロッククローリング専用の競技タイヤ“Krawler T/A KX”。よく似ているが、ブロックが大きく、サイドウォールもよりアグレッシブに造られている。

真正面から。溝は中央でやや折れ曲がるものの、横方向に太く繋がっているのがわかる。ここを折り目に、トレッドをより柔軟に凹ませることができる。シーランド比(溝の面積)が5割を超えるM/Tタイヤが多い中、“Mud-Terrain T/A KM2” は心なしか溝よりブロックのほうがが大きく見える。ロック地形で欠かせないゴムのグリップ力を重視しているのだろう。

ロック地形のセオリー通り、空気圧を低くした状態(80kPa)。サイドウォールがしなり、トレッドが凹型に大きく変形すると同時にブロックが密集、生き物のように岩を包み込んでいる。ちなみに、この空気圧はタイヤを挟み込むビードロックホイールによって可能になったもの。普通のホイールで、かつ一般道ではここまで空気圧を落としてはいけない。

サイドウォールまで回り込んだブロック。岩場ではココを擦りながら走るなんてことは日常茶飯事。クルマが斜めになった時、この部分である程度の荷重を受け止めたりもする。それ故に頑丈に造られている。頼もしい横顔だ。

溝の中に少しだけ突起したラインがある。セルフクリーニング トラクションバーと呼ばれるものだ。これがあるだけで、泥をより効果的に排出できるという。従来の “Mud-Terrain T/A KM” から受け継いだ技術だ。