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BFGoodrich All-Terrain T/A KO

2017.04.20

35年の歴史を持つ元祖“A/Tタイヤ

 A/Tタイヤの代名詞、BFGオールテレーン。近年はオフロード4×4だけではなくハイエースのカスタマイズなどでもよく見かけるこのタイヤ。人気の秘密は何と言ってもその伝統とルックス、そしてオフロードでの力強さ、豊富なタイヤサイズにあると言える。

 特に歴史BFGの大きな魅力になっているので、ここで少し触れておこう。創業は1870年。ベンジャミン・フランクリン・グッドリッチによって設立され、その後も自動車史に数々の足跡を残している。米国初の自動車用空気入りタイヤの販売にコード入りタイヤの開発。大西洋を飛行機で初横断したリンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号への装着、そしてパリ着陸。チューブレスタイヤの開発、米国初のラジアルタイヤ、スペースシャトル・コロンビア号試験機への装着などなど。1988年にはミシュランブランドのグループとなったが、その間もバハ1000やダカールラリーで輝かしい成績を収め続けている。

 そして1976年、世界初のクロスカントリー4×4用高性能ラジアルタイヤとして生み出されたのが “Radial All-Terrain T/A”。まさにオールテレーンという言葉をこの世に広めた元祖A/T” といえるのだ。現在の ” All-Terrain T/A KO” はその3世代目。2000年に登場している。

 このタイヤはオールテレーン(全ての地形)の名が示す通り、オン・オフの両立を狙ったもの。そのキーワードはやはりアメリカにある。例えば寿命。乗用ユーザーの走行距離が最低2万マイル(32,187km)と言われる国だけにロングライフは当たり前。実際、日本でも長く履き続けられるタイヤとして知られて来た。それでもオンロードのドライグリップは必要十分。2世代目に比べ、面圧分布の最適化などで接地面積も向上。ウェット性能もだいぶ進化している。ケース剛性の高さも影響するのか、ハンドリングは意外にシャープな印象だ。

 オフロードは実に頼もしい。アメリカでは、バハなどダートをかっ飛ばすマシンの多くは2WD。四輪でトラクションを分配する4WDと違い、派手にテールスライドさせる映像そのままに、駆動輪へかなりの負担をかけながら走っている。もちろんエンジンはV8のビッグトルク。ヤワなタイヤではすぐバーストしてしまう。タイヤにも並外れて強靱であることが要求されるのだ。その基本が All-Terrain T/A KO にちゃんと活きている。

 オンロードとはうって変わり、ダートでは林道にガレ場、なんでもこなすマルチな性能。アグレッシブな運転にも対応し、マッドやサンド、ロック地形でバランスのいいトラクションを発揮しつつ、意図的に空気圧を下げて走るようなドライビングにも音を上げぬ強さを備えている。また、3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造の採用で、パンクや外傷からトレッドやサイドウォールをしっかり守っている。

 いずれにせよ、ひとつの銘柄のタイヤが35年の長きにわたって愛され続けているのはきわめて希なこと。ロングライフやオフロードの強さも十分な魅力だが、サイドウォールのホワイトレターひとつでクルマをアメリカンに変えてしまう伝統のパワー。それは国産メーカーでは真似のできない芸当なのだ。

ややリフトアップさせた編集部の初代エクストレイルへ装着したもの。16インチサイズも数多く揃えているので、本格四駆だけでなくデリカD:5やエクストレイルといったクロスオーバー系SUVやハイエースといった1BOX車への装着例も多い。

2006年には20インチモデルも追加された。編集部の提案でリフトアップさせたランクル100に履かせた例。当時はドレスアップを目的とした低扁平率の新提案だったが、現在は17インチ以上+65扁平以下の純正タイヤも増え、その辺りのラインナップもかなり充実している。

右から初代、二代目、三代目の BFG All-Terrain1976年の初代から、基本パターンを変えずに進化しているのが見て取れる。ただし、サイプの処理とショルダー部のデザインは2代目から大きく変更。従来比40%拡大したショルダー部の溝がマッドやロック地形で強力なトラクションを生み出してくれる。

複雑な形状のブロックを、パズルのように組み合わせたデザイン。最新の All-Terrain T/A KO では新プロファイルの採用により接地面積が四角く大きくなり、トレッド寿命やトラクション性能をアップさせたほか、偏摩耗にも強くなっている。

最新モデルでは、ホイールのリムをガードするようにゴムが盛り上がるリムガードも採用。縁石や岩などからホイールを守る役目を果たしている。

泥場でもなかなかのトラクションを発揮する。ただし、ストレートな縦溝の少ない密集したブロックパターン故に、排土性はマッドテレーンタイプのタイヤには劣る。さらに本格的なオフロードを楽しみたい人は Mud Terrain がオススメだ。

35年の歴史を持つ元祖“A/Tタイヤ

 A/Tタイヤの代名詞、BFGオールテレーン。近年はオフロード4×4だけではなくハイエースのカスタマイズなどでもよく見かけるこのタイヤ。人気の秘密は何と言ってもその伝統とルックス、そしてオフロードでの力強さ、豊富なタイヤサイズにあると言える。

 特に歴史BFGの大きな魅力になっているので、ここで少し触れておこう。創業は1870年。ベンジャミン・フランクリン・グッドリッチによって設立され、その後も自動車史に数々の足跡を残している。米国初の自動車用空気入りタイヤの販売にコード入りタイヤの開発。大西洋を飛行機で初横断したリンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号への装着、そしてパリ着陸。チューブレスタイヤの開発、米国初のラジアルタイヤ、スペースシャトル・コロンビア号試験機への装着などなど。1988年にはミシュランブランドのグループとなったが、その間もバハ1000やダカールラリーで輝かしい成績を収め続けている。

 そして1976年、世界初のクロスカントリー4×4用高性能ラジアルタイヤとして生み出されたのが “Radial All-Terrain T/A”。まさにオールテレーンという言葉をこの世に広めた元祖A/T” といえるのだ。現在の ” All-Terrain T/A KO” はその3世代目。2000年に登場している。

 このタイヤはオールテレーン(全ての地形)の名が示す通り、オン・オフの両立を狙ったもの。そのキーワードはやはりアメリカにある。例えば寿命。乗用ユーザーの走行距離が最低2万マイル(32,187km)と言われる国だけにロングライフは当たり前。実際、日本でも長く履き続けられるタイヤとして知られて来た。それでもオンロードのドライグリップは必要十分。2世代目に比べ、面圧分布の最適化などで接地面積も向上。ウェット性能もだいぶ進化している。ケース剛性の高さも影響するのか、ハンドリングは意外にシャープな印象だ。

 オフロードは実に頼もしい。アメリカでは、バハなどダートをかっ飛ばすマシンの多くは2WD。四輪でトラクションを分配する4WDと違い、派手にテールスライドさせる映像そのままに、駆動輪へかなりの負担をかけながら走っている。もちろんエンジンはV8のビッグトルク。ヤワなタイヤではすぐバーストしてしまう。タイヤにも並外れて強靱であることが要求されるのだ。その基本が All-Terrain T/A KO にちゃんと活きている。

 オンロードとはうって変わり、ダートでは林道にガレ場、なんでもこなすマルチな性能。アグレッシブな運転にも対応し、マッドやサンド、ロック地形でバランスのいいトラクションを発揮しつつ、意図的に空気圧を下げて走るようなドライビングにも音を上げぬ強さを備えている。また、3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造の採用で、パンクや外傷からトレッドやサイドウォールをしっかり守っている。

 いずれにせよ、ひとつの銘柄のタイヤが35年の長きにわたって愛され続けているのはきわめて希なこと。ロングライフやオフロードの強さも十分な魅力だが、サイドウォールのホワイトレターひとつでクルマをアメリカンに変えてしまう伝統のパワー。それは国産メーカーでは真似のできない芸当なのだ。

ややリフトアップさせた編集部の初代エクストレイルへ装着したもの。16インチサイズも数多く揃えているので、本格四駆だけでなくデリカD:5やエクストレイルといったクロスオーバー系SUVやハイエースといった1BOX車への装着例も多い。

2006年には20インチモデルも追加された。編集部の提案でリフトアップさせたランクル100に履かせた例。当時はドレスアップを目的とした低扁平率の新提案だったが、現在は17インチ以上+65扁平以下の純正タイヤも増え、その辺りのラインナップもかなり充実している。

右から初代、二代目、三代目の BFG All-Terrain1976年の初代から、基本パターンを変えずに進化しているのが見て取れる。ただし、サイプの処理とショルダー部のデザインは2代目から大きく変更。従来比40%拡大したショルダー部の溝がマッドやロック地形で強力なトラクションを生み出してくれる。

複雑な形状のブロックを、パズルのように組み合わせたデザイン。最新の All-Terrain T/A KO では新プロファイルの採用により接地面積が四角く大きくなり、トレッド寿命やトラクション性能をアップさせたほか、偏摩耗にも強くなっている。

最新モデルでは、ホイールのリムをガードするようにゴムが盛り上がるリムガードも採用。縁石や岩などからホイールを守る役目を果たしている。

泥場でもなかなかのトラクションを発揮する。ただし、ストレートな縦溝の少ない密集したブロックパターン故に、排土性はマッドテレーンタイプのタイヤには劣る。さらに本格的なオフロードを楽しみたい人は Mud Terrain がオススメだ。

35年の歴史を持つ元祖“A/Tタイヤ

 A/Tタイヤの代名詞、BFGオールテレーン。近年はオフロード4×4だけではなくハイエースのカスタマイズなどでもよく見かけるこのタイヤ。人気の秘密は何と言ってもその伝統とルックス、そしてオフロードでの力強さ、豊富なタイヤサイズにあると言える。

 特に歴史BFGの大きな魅力になっているので、ここで少し触れておこう。創業は1870年。ベンジャミン・フランクリン・グッドリッチによって設立され、その後も自動車史に数々の足跡を残している。米国初の自動車用空気入りタイヤの販売にコード入りタイヤの開発。大西洋を飛行機で初横断したリンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号への装着、そしてパリ着陸。チューブレスタイヤの開発、米国初のラジアルタイヤ、スペースシャトル・コロンビア号試験機への装着などなど。1988年にはミシュランブランドのグループとなったが、その間もバハ1000やダカールラリーで輝かしい成績を収め続けている。

 そして1976年、世界初のクロスカントリー4×4用高性能ラジアルタイヤとして生み出されたのが “Radial All-Terrain T/A”。まさにオールテレーンという言葉をこの世に広めた元祖A/T” といえるのだ。現在の ” All-Terrain T/A KO” はその3世代目。2000年に登場している。

 このタイヤはオールテレーン(全ての地形)の名が示す通り、オン・オフの両立を狙ったもの。そのキーワードはやはりアメリカにある。例えば寿命。乗用ユーザーの走行距離が最低2万マイル(32,187km)と言われる国だけにロングライフは当たり前。実際、日本でも長く履き続けられるタイヤとして知られて来た。それでもオンロードのドライグリップは必要十分。2世代目に比べ、面圧分布の最適化などで接地面積も向上。ウェット性能もだいぶ進化している。ケース剛性の高さも影響するのか、ハンドリングは意外にシャープな印象だ。

 オフロードは実に頼もしい。アメリカでは、バハなどダートをかっ飛ばすマシンの多くは2WD。四輪でトラクションを分配する4WDと違い、派手にテールスライドさせる映像そのままに、駆動輪へかなりの負担をかけながら走っている。もちろんエンジンはV8のビッグトルク。ヤワなタイヤではすぐバーストしてしまう。タイヤにも並外れて強靱であることが要求されるのだ。その基本が All-Terrain T/A KO にちゃんと活きている。

 オンロードとはうって変わり、ダートでは林道にガレ場、なんでもこなすマルチな性能。アグレッシブな運転にも対応し、マッドやサンド、ロック地形でバランスのいいトラクションを発揮しつつ、意図的に空気圧を下げて走るようなドライビングにも音を上げぬ強さを備えている。また、3プライのポリエステルカーカスからなるTri Gard構造の採用で、パンクや外傷からトレッドやサイドウォールをしっかり守っている。

 いずれにせよ、ひとつの銘柄のタイヤが35年の長きにわたって愛され続けているのはきわめて希なこと。ロングライフやオフロードの強さも十分な魅力だが、サイドウォールのホワイトレターひとつでクルマをアメリカンに変えてしまう伝統のパワー。それは国産メーカーでは真似のできない芸当なのだ。

ややリフトアップさせた編集部の初代エクストレイルへ装着したもの。16インチサイズも数多く揃えているので、本格四駆だけでなくデリカD:5やエクストレイルといったクロスオーバー系SUVやハイエースといった1BOX車への装着例も多い。

2006年には20インチモデルも追加された。編集部の提案でリフトアップさせたランクル100に履かせた例。当時はドレスアップを目的とした低扁平率の新提案だったが、現在は17インチ以上+65扁平以下の純正タイヤも増え、その辺りのラインナップもかなり充実している。

右から初代、二代目、三代目の BFG All-Terrain1976年の初代から、基本パターンを変えずに進化しているのが見て取れる。ただし、サイプの処理とショルダー部のデザインは2代目から大きく変更。従来比40%拡大したショルダー部の溝がマッドやロック地形で強力なトラクションを生み出してくれる。

複雑な形状のブロックを、パズルのように組み合わせたデザイン。最新の All-Terrain T/A KO では新プロファイルの採用により接地面積が四角く大きくなり、トレッド寿命やトラクション性能をアップさせたほか、偏摩耗にも強くなっている。

最新モデルでは、ホイールのリムをガードするようにゴムが盛り上がるリムガードも採用。縁石や岩などからホイールを守る役目を果たしている。

泥場でもなかなかのトラクションを発揮する。ただし、ストレートな縦溝の少ない密集したブロックパターン故に、排土性はマッドテレーンタイプのタイヤには劣る。さらに本格的なオフロードを楽しみたい人は Mud Terrain がオススメだ。