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21年32万kmを走ったY61 サファリ、今なお現役!

2020.11.06
MOTORAGE(モトレージ)

万一のときに家族を守ってくれる四駆を、永く乗ってもらいたい
20年戦士に、今なお現役オフローダーの姿を見る!

今年で38年目を迎えたモトレージ(兵庫県神戸市)。代表岡本氏は、本格四駆で海外ラリーへ参戦したり、あるときは四輪駆動車のために戦い…、四駆とともに人生の大半を過ごしてきた。
 
そんな岡本代表は「四駆を永く乗ってもらう」ことを、モトレージの旗印に掲げる。
 
例えば、ランドクルーザー77や73。すでに純正リーフに対するメーカー供給はストップされているのだが、それを憂い、数年前純正サイズのリーフをリリースした。ここでご紹介する二台のY61サファリもまた、岡本代表が「後世に残しておきたい」という強い思いが込められている。
 
ホワイトカラーのサファリは、初度登録が1999年。走行距離は32万キロを超える車両だ。取材上、オフロードでの脚の動きを検証するにあたっては、右に並んだ(写真上)グレーのサファリ(2005年式最終モデル)にその役を譲ることとなったが、モトレージと取材地を往復する道中、そして林道走行いずれも、現役選手と呼ぶに相応しい走りを披露してくれた。
 
いずれのサファリも、モトレージがリリースする「TERRAサスペンションキット(6インチアップ)」を装着しているのだが、オフローディングの実力を検証すべくグレーのサファリのオーナーさんには、あえて過酷なラインを試みて頂いた。LSDの効力も目の当たりにしてみたかったからだ。
 
結論から申し上げよう。LSDが作動するか!? というギリギリのラインでも、作動する前にクリアしてしまうのだ。約20年前に開発されたサスペンションの造り込みの高さに、ただただ驚かされるばかりの結果となった。
 
ところで、モトレージには様々な車種に向けられた、数多くのオリジナルパーツが存在する。岡本代表が「このクルマなら、このステージまでは走らせたい」という観点から、車両に合ったモノ創りが行われる。
 
たとえば、ディフェンダーをはじめ、ランクルやサファリならジャングルを駆け抜けるリアルオフローダーとして。そしてエクストレイルやフォレスターなら、ダートランナーといった具合に。そこには、岡本代表が想定するステージをクリアするポテンシャルを与えること、そして障害物からボディーを守るためのクルマ創りが行われる。安心かつ楽しく、そして長く乗ってもらいたいがためだ。
 
阪神・淡路大震災に被災した岡本代表は「万一の自然災害から家族を守ることができるのは、自動車では唯一、四輪駆動車だと思うんです。可能なら、一家に一台は四輪駆動車を所有して欲しいです」と訴え続ける。そして所有し続けてもらうためには、永く乗るためのパーツを供給しなければならない。そんな岡本代表の強い決意が、20歳を迎えた(迎えようとしている)サファリから見えてくる。

 

 

サファリ WRGY61 1999年式
4.2リッターディーゼルターボエンジンを搭載したモトレージのサファリは、初度登録が1999年。21年が経過し、走行距離は32万kmにも及ぶ。
モトレージのTERRAサスペンションキット(約6インチアップ)を装着した脚は、取材地にいたる高速道路での走行は、すこぶる快調。そして林道走行では、ラインを選ばず、ただアクセルを踏み込むだけ! といった具合だった。
このクルマを初めて乗った方でも、安心してその走りを楽しめるに違いない。
なお、タイヤはBFグッドリッチオールテレーンTA KO2(315/75R16)を、そしてホイールは、ブラッドレーV(8.0J×16 ±0)を装着する。

 

実は、アジアンラリーへの参戦を予定していた
このサファリ(ボディーカラー:ホワイト)は、アジアクロスカントリーラリーへの出場が予定されていたという。写真のラリー・コンピューターも、そして6点式ロールバーも、そのために取り付けられたもの。

 

いずれのサファリもTERRAサスペンションキット(6インチアップ)を装着
モトレージのオリジナルブランド “TERRA” を冠したサスペンションキットは、6インチアップ仕様。オリジナル極太コイルスプリングとRANCHO RS9000 XLダンパーをはじめ、ラテラルロッド、キャスタードリーム、スタビ延長ボルト、LSPV補正プレート、ブリーザーホース、ブレーキホースなどでキットを構成。20年が経過した今でも、新しいサスペンションに換装できるところが嬉しい。
TERRAサスペンションキット スタビ解除装置無し車:¥328,000/セット
TERRAサスペンションキット スタビ解除装置付き車:¥318,000/セット
TERRAコイルスプリング単体:¥117,200/台

 

サファリ WFGY61 2005年式
こちらは、4.8リッターガソリンエンジンを搭載する2005年式最終モデルのY61サファリ。
サスペンションは、ホワイトボディーのサファリ同様「TERRAサスペンションキット(6インチアップ)を装着。さらにOS技研製「スーパーロック4 LSD」を前後搭載する。
LSDを試したく、あえてハードなラインをとって頂いたのだが、結局LSDを作動させるには至らなかった。サファリそしてTERRAサスペンションのポテンシャルの高さを証明してくれた。

 

TJMシュノーケル
グレーのサファリには、現行モデルとなるTJM製のシュノーケルを装着。ちなみにホワイトカラーのサファリにもTJM製シュノーケルが取り付けられているが、こちらは旧タイプとなる。
いずれも、野山を駆ることを意識した、まさにリアルオフロード仕様だ。

 

オーナーさんの強い思いが伝わってくる
このサファリのオーナーさんは、モトレージに足繁く通うお客さん。トルクが太く、頑丈なボディーに魅かれ、もちろんオフローディングにもそして街乗りでも、このサファリを使用するという。ちなみに装着されているタイヤはBFグッドリッチマッドテレーンTA KM3(315/75R16)。ホイールはブラッドレーV(8.0J×16 ±0)。いずれもオフローディングに相応しい。