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逆輸入&現地生産車オーナーの救世主に聞く

2017.04.22
TopFlag(トップフラッグ)

逆輸入&現地生産車オーナーの救世主に聞く

 

乗り続けたい人がいる限り私が何とかする!

文と写真/内藤知己

国産メーカーのクルマだけど、日本のディーラーで買えない…、ましてやそれが日本国内では設定のない仕様なら、なお愛着も深まろうというもの。

そんな逆輸入4×4のファンは少なくない。国内ではあまり見かけない稀少モデル…それも、国産ブランドという信頼性の高さに裏付けられたクルマ、となればやはり魅力的だ。

しかし、そのような魅力と引き換えに「こわれたとき部品が出ない、修理を断られた、たとえ同型のクルマを扱っているディーラーでも、逆輸入車には対応してくれない」等、逆輸入車を維持していくには、それなりに苦労も多いのが現状だ。

愛知県は豊田市の四駆ショップ:トップフラッグは、「日系ピックアップトラックプロショップ」を謳う数少ない逆輸入車や現地生産モデルのプロフェッショナル店だ。

TOYOTAタンドラ、タコマ、NISSANタイタン、フロンティア等ピックアップを中心に、セコイアやFJクルーザー等のSUVも含めて、新車/中古車の輸入販売からカスタマイズ、メンテナンス等のアフターフォローまで全てを包括的に行っている。

店主の山田肇社長も、もともとは日系アメリカン4×4のファンで、日本国内でこの手のモデルに乗りたいユーザーのために、と、このショップを開業した。

山田社長は、情報の少ない現地生産モデルを徹底的に研究し、カスタマイズやメンテナンス、修理などのアフターフォローに全力を注いだが、部品供給の不自由さだけは如何ともし難く、当初は国内の部品商を通じて行っていたパーツ輸入を自ら手がける形態に切り換えていったのだという。

「とにかく、間に複数の業者が介在すると、それだけでコストもかかるし時間もかかる。だったら自分でやった方が早いし、ユーザーに安く提供できるだろう…てことで、インターネットで検索したLAやテキサスのディーラーに片っ端からメールして取引先を探し始めたのが8年前かな。英語もろくすっぽ出来なかったから、我ながら無茶したとも思うけど、とにかく必死だった。でも、おかげさまでその時返事をくれたディーラーで、今でも付き合ってる取引先も少なくないんだよ」

いきなり送り付けたメールの多くは無視されたものの、返事をくれた相手には何度もメールをやり取りしてパーツを送ってもらい、実績を作って、長い時間をかけて信頼関係を築いてきたのだ。

今年の春には、そんな取引先訪問と新規開拓のため単身渡米し、さらなるパーツ供給ルートのパイプを構築してきた。山田社長自身、生まれて初めての海外渡航だったという。
「英語、まったくわかんないし(笑)。でも、必死になれば伝わるもんだね。メールでしかやり取りしたことがなかった取引先でも、大歓迎されて親切に対応してくれた。おかげで、さらに太いパイプがいくつもできたよ。早速その効果も出てる。以前では有り得なかったくらい融通が利いたり、こちらの無理なお願いを聞いてくれたり。結局は人対人、人間関係だものね」

国内で逆輸入車や北米の現地生産車に乗り続けたいユーザーのために何とかしたい…この山田社長の情熱こそがトップフラッグの最大の魅力であり、パワーの源となっている。

今後はトヨタや日産だけでなく、他の国産メーカーの輸入モデルやアメリカ車も含めて守備範囲を拡げていく計画だとのこと。

山田社長の情熱と信念を持ってすれば、それはおそらく、それほど遠い将来のことではないだろう。

 

日系ピックアップトラックプロショップ店であることに拘る!

日系アメリカン4×4のファンでもある山田社長は、自信同様に逆輸入車へ想いを寄せるユーザーに向け同社を立ち上げたという。ユーザーが抱く逆輸入車への夢と、オーナーとなってからのクルマとの長く安心したお付き合いは、山田社長の熱い想いに支えられている。

 

部品供給は現地から直輸入

ユーザーの声へ柔軟に応えようと、当初は国内の部品商を通じて行っていたパーツ輸入も。自ら手がける形態に切り換えていった。「業者とのパイプやネットワーク作りには、人間関係が最も大切」と感じた山田社長は、機会を作り、今後は海外渡航の頻度を上げて行きたいという。

トップフラッグ
逆輸入車のみならず、ランクルやFJクルーザー、ジムニーへの造詣も深い同社。ユーザーの嗜好に合わせたセッティングを施してくれる。
山田社長の穏やかな人柄から、四駆ビギナーが安心して訪れられると、先輩オーナーらによる紹介が多いのも同店の特徴だ。
http://top-flag.com/
営業時間:10:00~20:00
定休日:木曜日・月末の日曜日