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モトレージ FJクルーザー

2017.04.30
MOTORAGE(モトレージ)

モトレージ FJクルーザー

 

クルーザーの持ち味は、そのオン/オフ性能バランスの良さ。過去、さまざまな4×4をカスタマイズしてきた老舗「モトレージ」の最初の提案は、カスタムの第1ステージとしてのFJクルーザーである。(文/写真:内藤知己)

 

 

1stステージは3インチアップ
車種を問わず、面白いと思ったクルマは徹底的に研究してカスタマイズの方向性を探り、完成させていくのがモトレージ流カスタムの真骨頂。
 このFJクルーザーも、そんなモトレージに大きな可能性とポテンシャルを見出されて選ばれた1台である。
 脚まわりは専用開発されたTERRAサスペンション3インチアップキット/ビルシュタイン仕様。フロントダンパーは、コイルを支えるCリングを移動させることによって車高の微調整が可能。バネレートをフロント37%、リア48%(ノーマル比)アップさせ、ロールやピッチング抑制が図られている。
 本気のクロスカントリーのためのプロテクションは、フロント部のアンダーガードに加えてリアデフ、リアショック&リンクガードが装着されている。
 ブレーキにも、8本スリット入りのTERRAスーパーディスクローター&ブレーキパッドが組み込まれ、ハードなブレーキングに対応している。
 バネレートの設定を数値で見る限り、硬くタイトな脚をイメージしがちだが、実際のオンロードクルーズでは、FJクルーザーらしさを損なわない程度のソフトライドが基本となっており、乗り心地は快適そのもの。

コーナーでは適度にロールさせて操安性を保つ自然な脚で、不安定な挙動は一切起きない。
 一方、オフロードでは路面からの突き上げをソフトに包み込みつつも、地形の情報がリニアにステアリングを通して伝わる理想的なフィーリングが体感できる。
 もともとFJクルーザーが持ち合わせているオン/オフ性能のレベルの高さをさらに引き上げる脚まわりであり、さらにここからよりクロカン寄りに特化させることも可能な仕様となっているところが大きなポイントである。
 言わばFJカスタマイズの1stステージ。まずはクロカンSUVとしてのポテンシャルを1ランクアップさせ、この後、エンジンチューンやドレスアップ等、より踏み込んだカスタマイズのベースとしても最適な1台と言える。

 


TERRAスーパーディスクローター&ブレーキパッド。ローターは放熱性に優れたスリット入り。パッドは使用状況や目的に合わせて3タイプ用意される。

 


ホイールは、タフな外観が魅力のTRD・US仕様(7.5J×16 +10)。タイヤは、定番のジオランダーMT+(285/75R16)を装着。

 


バネレート37%アップ(ノーマル比)のフロントコイル。特注ビルシュタイン・ダンパーには5本の溝が切られ、いずれかにCリングをセットすることで±20mmの車高調整が可能。

リアサスペンション。ターンバックル調整式ラテラルロッド、スタビライザー延長ロッドもセットされる。ダンパーはフロントと同様20mmロングタイプの特注ビルシュタイン。

 


マフラーは、野太くもジェントルなエキゾーストノートが楽しめるGANADORスクエアテールR2をインストール。

 


頑丈なジュラルミン製リアデフガードは4mm厚。スキッド性にも優れたクロカン走行の必須アイテム。


アンダーガードはジュラルミン製5mm厚。タフなクロカン走行でも安心、安全なプロテクション・ギア。


シートはレカロSR7Fをチョイス。腰に吸い付くような着座感と、すぐれたホールド性、乗降性は特筆モノ。シートフレームはモトレージオリジナル。


モトレージ 岡本元良
「とりあえずココまでやっておけば満足できるレベル…という仕様にしました。ここからさらにパワートレインに手を入れるも良し、脚まわりを進化させるも良し…という”第1歩”のカスタムです」