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タニグチの基本姿勢 トータルチューニング

2017.05.10
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)

タニグチの基本姿勢 トータルチューニング

 

ジムニーのあるべき姿を、30年以上にわたり追い求める「タニグチ」。クルマ造りも、そしてリリースされるパーツにも、ユーザーへの深い思いやりが込められている…。

 

 

ジムニー界の重鎮タニグチが提案する

トータルチューニングのススメ

文:水島仁

写真:佐久間清人

 

「ひとつのパーツに固執するあまり、かえって愛車のトータルバランスを崩してしまうケースがあるんです」と、警鐘とも思えるような内容から語り始めたオフロードサービスタニグチ吉田氏。ジムニーパーツだけを500点以上もリリースしているタニグチからの衝撃的なメッセージだ。

FINEコンピューターをはじめ、ソルブLOBアスリートコイル等、昨今立て続けにヒット商品をリリースする同社の吉田さんの眼には、「これらのパーツを装着することだけに意識が集中し過ぎているのでは」と指摘する。

たとえば、ジムニーの車高を2インチアップする場合、当然ながら外径が一回り大きいタイヤを装着することになる。すると、タイヤの重量が増え、バネ下重量が増えるのだが、結果、これまで装着していたブレーキパッド&ローターでは、制動力不足をまねいてしまうことも。それゆえリフトアップを検討するなら、合わせて制動力強化を計ることが望ましいことになる。

「制動力向上を求めるなら、パッドと合わせてローターも交換したいところですが、コスト面を考えれば、毎回一緒に交換という訳には行かないですよね。それならば、ローターへの攻撃性が少く、それでいて最大限効くパッドを、私たちパーツメーカーが開発すれば良いのです」と、メーカーとしての基本姿勢を語る。

一方、タニグチのアンテナショップ「オフロードサービスタニグチ」の現場では、クルマのスペックに見合ったパーツが、総合的な視点から提案されていることは、言うまでもない。

性能の向上が図られたクルマを「チューニングカー」と呼ぶが、モノ創りもクルマ造りも、この「チューニング」をテーマに掲げるタニグチ。トータルバランスに優れたチューンド・ジムニーへの取り組みに、日々まい進している。

 

 


体型に合ったシート選びを。写真は「ユーロスターIIクルーズ タニグチver.」。

 


シートに座り、適正な姿勢でシートポジションを決定することが、トータルバランスに優れた愛車とする第一歩。

 


オフロード、林道、ワインディング、一般道…。タニグチがリリースする製品には、いかなるステージ/環境下でも、ノーマル以上のパフォーマンスが得られるように味付けされている。

 

クラッチ(上)とブレーキペダル(下)の形状の違いに注目(写真上)。極めて自然に、ペダルワークと脚の移動ができるよう設計。各種ペダルは近日発売予定(写真下)。

 


明るく広範囲を照らすように開発された「LEDヘッドランプ」と「LEDフォグバルブ」。

 


タニグチのJB23用サスペンションキットは、組み合わせで数十種類にも及ぶ。走行ステージや乗り味、予算に応じた選択が可能だ。

 


「走る・曲がる・止まる」。クルマの基本性能=トータルバランスに優れた、質の高いジムニー造りを目指してパーツ開発が行われているタニグチ。同社のアンテナショップがチューニングするジムニーも、高次元でバランスされていることは言うまでもない。