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ジムニーJB64 & 74専用設計のダンパーがつくる乗り味は 、“秀逸” のひと言に尽きる!

2021.07.06
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)


私たち取材班は、動画をはじめ今回のようなWEB用記事の取材に、オフロードサービスタニグチを定期的に訪れている。
その都度、取材車両として、もしくは機材を乗せたトランポ(何とも贅沢!)として、同社のデモカーを走らせるのだが、山深い地に続くワインディングや林道などを走っていると、いつもながら、同乗するカメラマンと会話が弾んでしまう。
ついアクセルを踏み込みたくなる衝動、そしてたとえ踏み込んだとしても安定した走りで応えてくれるその安心感ゆえだ。
今回は、安定性と安心感を生み出すタニグチの「ショックアブソーバー」をお伝えしよう。

 
リフトアップするJB64 & 74に、走りの完成度を求め真摯に向き合う
オフロードサービスタニグチのサスペンションを、新車コンプリートや愛車のカスタマイズに選択するオーナーの多さには、いつもながら圧倒される。それがリーフであろうとJB23や新型ジムニーであろうと、いつの時代にもタニグチは、つねにジムニー界の先頭を走ってきた。
 
その理由は、タニグチのサスペンションが、高い走破性能を提供してくれることに他ならない。「タニグチの脚を選べば、間違いは無し!」そんなささやきが、至るところから聞こえてくる。そんな声に応えるべく、メーカーとしてのタニグチもまた、完成度の高い走りの創造と真摯に向き合ってきた。この姿勢が、一方ではJB64 & 74用サスペンションキットのリリースに多くの時間を要することとなってしまったのだが…。
 
JB23とJB64のボディー形状と重量バランスの違い(詳しくは下段参照)から、ジムニーの乗り味を決定するコイル、そして、ここでご紹介するショックアブソーバーもまた、JB64 & 74専用設計が行われることとなった。
 
専用設計のショックアブソーバーが提供する安定性。ジムニービギナーこそ、愛車に装着したい
JB23に対し、ワインディングではバタツキが収まりづらいJB64。この現象の理由のひとつを、ボディー形状の違いであることを突き止めると、すでに開発を終えたJB64 & 74用SOLVE ACEコイルに、相応しいショックアブソーバーを追い求めることとなった。コイルのストローク(伸縮)の速さを調整する=安定感をもたらす役割りを担うのが、ショックアブソーバーであるからだ。
 
そして、試行錯誤の日々に多くの時間を費やしたタニグチでは、伸び側の減衰力を高めることで、車両の安定性を高めることに成功し、ようやく製品化を迎えることとなった。
 
角張ったルーフ形状を持つJB64は、ワインディングやコーナーでは外に引っ張られる傾向が強くなるが、「14段調整式ショック A14X」が、沈みそうになる車体を突っ張るが如く “強いコシ” を提供する。また、オフローディングでのモーグルのような凹凸のある地形では、やはり伸び側に高い減衰力を与えたという「14段調整式ショック A14X」が、つねに四輪を接地させようとし、結果、JB64に強いトラクションを与えハードな地形をクリアさせてくれた。
 
「人生で初めてジムニー(四輪駆動車)を愛車に選びました」というオーナーが多いJB64 & 74。そんなオーナーこそ、タニグチのサスペンションキットを選んで欲しい。(習熟度に応じた)正しいラインを走りさえすれば、アクセルを踏むだけで凹凸のある路面をクリアさせてくれるに違いない。
 
「アスファルトの向こう側へ」。
タニグチのサスペンションがもたらしてくれる高い安心感が、樹々に囲まれた大自然の景色を、そしてまだ見たことのない世界を、さらに印象深いものとさせてくれるはずだ!
(文章:水島 仁/写真:佐久間 清人)

 

つい踏み込みたくなる、安定したコーナリング性能を発揮
オフロードコースへ向うワインディングが続く山間。SOLVE ACE60サスペンションキットを装着したJB64も、SOLVE LOB ATHLETEコイル(2.5〜3インチアップ)キットを装着したJB23も、コーナリングでの安定感は、ドライバーや乗員に安心感を提供してくれた。踏み込みたくなるという衝動に、つい駆られてしまう。
装着コイル
◆Jimny JB23/SOLVE LOB ATHLETE(アスリート)コイル:¥46,200/台(税込)
◆JIMNY JB64/SOLVE ACE60:¥48,400/台(税込)
 


ウネウネと動く脚、高いオフロード性能を披露
タニグチがリリースするJB64 & 74用コイルには、ジムニーを日常の脚として使いたいユーザーへ向けた20mmアップ(SOLVE ACE20)をはじめ、オンロードからオフロードまでオールラウンダーを謳う40mm(SOLVE ACE40)、そしてデモカーに装着された60mmアップ仕様をラインナップするが、このSOLVE ACE60はシリーズ中オフロード走破性を高めたいユーザーへ向けた設定となっている。
さて、このデモカーに装着された14段調整式ショック「A14X」だが、伸び側の減衰力を高めた設定となっているため、オフロードでのトラクションも十分に得られていた。ウネウネと進むその様は、頼もしささえ感じさせてくれる。
 


JB23とJB64の異なる車両の形状と重量バランス
両車の屋根の形状をご覧頂きたい。JB23が角のとれた丸みを帯びた形状であるのに対し、JB64は角のたったルーフの形状となっている。JB64の方が屋根が重いため、ワインディング時では、その重みで外に引っ張られてしまうような挙動が現れてしまう。さらに、重量バランスでも両車には差異が見られる。JB23がリア1:フロント1.23であるのに対し、JB64はリア1:フロント1.19。重心がフロント寄りであるJB23に対し、JB64はミッドシップに近い重量バランスとなっている。
このようなボディー形状と重量バランスの違いから、タニグチではJB64専用設計となるショックアブソーバーの開発が行われたのだ。
 


車両の乗り心地を決定する
「コイル」と「ダンパー」

乗り心地の硬さ(柔らかさ)にはサスペンションコイルが大きく関係するが、一方のショックアブソーバーは、コイルの伸縮の速さを調整する役割りを持つ。走行時での安定感は、ショックアブソーバーが大きく関与するのだ。
コイルとショックアブソーバーの組み合わせが、愛車の乗り味の要となることはいうまでもない。
 


久しぶりのソルブLOBアスリートコイル+AS8ショックを装着したJB23に試乗!
多くのJB23オーナーを魅了したソルブLOBアスリートコイル+AS8ショック。JB64と同じラインを走ってもらったが、こちらも難なくクリアした。
ワインディングでも感じたことなのだが、JB23デモカーの方が、クルマを操った感が高い。当然ながら、これはジムニーの進化が大きく手伝ってのこと。とはいえ、タニグチのサスペンションが生み出す走りに、今さらながら愉しさを覚えた次第!
 


タニグチがリリースする
調整式ショックアブソーバー

デモカーに装着された「A14X(写真左)」は、SOLVE ACE40 & 60用に合わせたロングストローク設計。一方、「A14Z(写真中央)」は、純正コイルからSOLVE ACE20用、いずれも14段調整だ。
そして、(写真右)の「AS8ショック(オールステージ8段調整ショック)」は、JB23・33・43用となっている。

プライスリスト
◆14段調整式ショック A14X:フロント/リア各 ¥19,800/本(税込)
◆14段調整式ショック A14Z:フロント/リア各 ¥19,800/本(税込)
◆AS8ショック(オールステージ8段調整ショック):フロント/リア各 ¥18,480/本(税込)
 


疑問解決! 調整ダイヤルは
「何番」がオススメ!?

調整式ショックアブソーバーは、ステージや好みに応じて、任意に設定できることも魅力ひとつ。
「では、何番がオススメなの?」という声も少なくない。そこで、8段調整のAS8と14段調整式A14シリーズのダイヤル推奨番手を伺ってみた。

推奨番手(減衰力)
◆AS8ショック(JB23用):フロント/リアともに3〜5
◆A14X/A14Z(JB64・74用):フロントが7〜9、リアが8〜11
これを参考に、自分に相応しい番手(減衰力)を見つけて頂きたい。
なお、車両前後の番手は異ならせても、左右の数値は同じにすることを、お忘れなく!
 
オフロードサービスタニグチ公式サイト
https://www.ors-taniguchi.co.jp