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ジムニーオフローダーへ捧ぐ「SOLVE ACE60」

2020.08.01
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)


JB64 & 74用サスペンション「SOLVE ACE」シリーズがいよいよフルラインナップ!
オフロードサービスタニグチのジムニーJB64 & 74用サスペンションとなる「SOLVE ACE」シリーズ。
 
車高を約20mmアップさせる「SOLVE ACE20」、オールラウンダーな走りを可能とする車高40mmアップの「SOLVE ACE40」はすでに取材を終え、弊社YouTubeチャンネル等でも公開させて頂いている。
 
そしてこの度、「SOLVE ACE」シリーズのトリを飾る「SOLVE ACE60」を装着するタニグチジムニーのインプレッションを行う機会を得た。時折雨の降る梅雨空のなか、リアルオフローダーを謳う「SOLVE ACE60」の実力を検証すべく、オフロードコースへ向った…。
 
本格オフロードを謳う「SOLVE ACE60」の高い悪路走破性と
コシのあるコーナリングを可能にするその理由とは

シリーズ中もっとも高い車高アップ量(約60mm)を誇る「SOLVE ACE60」。その味付けは、本格的なオフローディングに向けた設定となっている。
 
JB64の重心は車体の中央付近にあるのだが、その荷重バランスのおかげで、オフロードでの上り勾配等では荷重が乗りづらくフロントのトラクションを生みにくくする要因となっていた。
 
それゆえ、オフロードサービスタニグチではフロントのバネ定数を柔らかめの設定とし、ストローク量がしっかり確保できるバネーレートとした。一方、リアサスペンションは荷重がかかりやすくなっているため、より走りの性格を決定しやすいと判断し、デュアルレート方式を採用したコイルを開発。低めのバネレートでオフロードでの脚の伸びを確保しつつ、少し高めのバネレートがオンロードでのコーナリング性能向上に大きく貢献している。
 
通常であれば、オフロード走破性を高めた脚まわり(柔らかい脚)は、オンロードでは大きなロールを生じさせてしまうのだが、「SOLVE ACE60」では、このデュアルレートコイルにより、車高をあまり意識せずに安心してコーナーへ侵入することができた。
 
一方オフロードでは、これまでのサスペンションに比べ、フロント側のストローク量がとても大きくなっていることに気付かされる。前後の絶妙なサスペンション設定により、タニグチジムニーのモーグルでの走りは、脚だけがうねうねと動き、まさに地を這うが如く…だった。
 
街乗り派やジムニービギナーにおススメしたい「SOLVE ACE20」。カスタマイズド・ジムニーらしい車高量とオールマイティーな走りが持ち味の「SOLVE ACE40」、そしてここでご紹介した「SOLVE ACE60」。いずれも老舗ジムニーパーツメーカーに相応しい奥の深い味付けとなっている。
 
タニグチの脚を検討するならば、何を選ぶかではなく、愛車をどんなクルマに仕上げたいかが重要だ。なぜなら、いずれを選んだとしても、深い満足感を与えてくれるからだ!
(文章:水島 仁/写真:佐久間 清人)

 

 

ジムニーJB64 & 74パーツを続々とリリース!
サスペンションをはじめ、エクステリア、インテリア、スープアップ…。タニグチがラインナップするJB64 & 74用パーツたちが、いよいよ充実してきた。開発の速度は変わることなく、今後も様々なパーツがお届けされるという。
ところで、タニグチのパーツをより理解して頂こうと、同社ではYouTubeチャンネル「TANIGUCHI.tv」を開設した。コチラもぜひ、ご覧頂きたい。
◆YouTubeチャンネル「TANIGUCHI.tv」 https://www.youtube.com/c/ORSTANIGUCHIch

 

オンロードでの乗り心地も秀逸!
オフロード走破性を求めた「SOLVE ACE60」だが、リアコイルにデュアルレートを採用した走りは、コーナーでもコシのある走りを提供してくれる。
これは、伸縮性に優れた柔らかいバネの部分がオフロードでは大きく貢献するのに対し、高いバネレート部がコーナーリング時では踏ん張りを発揮し、コーナー時の安定感を与えてくれるからだ。

 

「SOLVE ACE60」サスペンションキット:¥190,400/セット(税別)
SOLVE ACEシリーズ最大の自由長を誇る「SOLVE ACE60」は、約60mmアップのサスペンション。キット内容は、コイルスプリングと専用ショックアブソーバーのほか、ロングブレーキホース、キャスタードリーム、ラテラルロッド、リアラテラル補正ブラケット、オフセットスタビスペーサーで構成。JB64 & 74用。

 

14段調整式ショックアブソーバー
ジムニーJB64 & 74シエラ用に専用開発された14段調整式ショックアブソーバー。走りのステージに合わせて、ドライバーが任意に減衰力を切り替えることが出来るダイヤル式。ACE40/60コイルスプリングに合わせたロングストローク設計の14段調整式ショック「A14X」と、ACE20に対応する「A14Z」の2種類をラインアップする。
14段調整式ショック A14X:¥18,000/本(税別)
14段調整式ショック A14Z:¥18,000/本(税別)

 

SOLVE ACE 20サスペンションキット:¥137,300/セット(税別)
車高のアップ量が約20mmとなる「SOLVE ACE20」(写真:左)は、ジムニーを日常の脚として使うユーザーや、初めてジムニーオーナーになったというような方にオススメのサスペンションだ。コイルスプリング、専用ショック、ロングブレーキホース、キャスターブッシュ2.5、リアラテラル補正ブラケットのセット。
SOLVE ACE 40サスペンションキット:¥186,300/セット(税別)
前後コイルにデュアルレートを採用する「SOLVE ACE40」(写真:右)は、オンロードでのスポーティーな走りが楽しめる一方で、オフロードでは長めのショックにより、十分なサスストロークが得られるオールマイティーな走りを特徴としている。コイル、専用ダンパー他、ロングブレーキホースやラテラルロッド、リア大容量バンプラバー等のセット。

 

ツーストップドアオープナー:¥19,800(税別)
ジムニーJB64 & 74のリアゲートを開けると、純正ダンパーの減衰力によって、なかば自動的にリアゲートが全開になってしまう。壁やフェンスなどの狭い場所では、接触を避けるため、片手でドアを抑えながら荷物を積み込まなければならない。そんな不自由さを解消すべく、リアゲートを3段階で静止させてくれる「ツーストップドアオープナー(プロトとの共同開発)」が、リリース(9月下旬の発売を予定)されることとなった。
この「ツーストップドアオープナー」は、リアゲートを50cm/80cm/115cm(全開)で静止(固定)させてくれる。このため、クルマを狭い場所に駐車した状態で荷物を積み込もうとしても、一方の手でリアゲートを抑えることなく、両手を使って荷物を積載することが出来るようになるのだ。
さらに、例えば全開の状態からリアゲートを閉める場合は、開けるときに静止させてくれる距離(50cm/80cm)にいたっても抵抗感は一切なく、リアゲートを閉めることが出来るというスグレモノ。利便性に加え、非力な女性にとっても嬉しい。

 

リア牽引フック スチール赤:¥9,000/個(税別) ステンレス:¥12,500/個(税別)
本格的なレスキューにも耐え得る十分な強度を誇るリア牽引フック。地面と水平(横向き)となるよう設計された形状は、実際の場面では斜めや横方向から牽引することが多く、その力に対処する十分な強度を与えるため。穴開け加工が不要にてフレーム取り付け。スチール製9mm厚、ステンレス製は6mm厚。