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ジムニーの “タニグチ” が創り上げたJimny JB74

2020.08.31
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)

ついに登場!
“タニグチ”のジムニーJB74シエラ

昨今のコロナ渦にあっても、ジムニー業界関連は好調だ。広い自動車業界において、孤軍奮闘の感さえある。それゆえ、多くの自動車媒体では、ジムニーに関する記事をこれまで以上に多く取りあげるようになった。ジムニーフリークにとっても、ジムニーの購入を考えている未来のオーナーにとっても、様々な情報が得られやすくなったことは、歓迎すべきことだろう。
 
しかし、弊社4x4MAGAZINEを含め、情報の大半は “JB64” に関するものが多かったと認めざるを得ない。「この製品を、JB74シエラに装着したらどうなるのですか?」という、読者そして視聴者から声が多く寄せられていることが、このことを物語っている。JB74オーナーの立場からすると、この思いもまた至極当然のこと。私たち編集スタッフも反省している次第。
 
そんなJB74記事の待望論にお応えするが如く、ジムニーの一大パーツサプライヤーであるオフロードサービスタニグチから、JB74シエラのデモカー取材の機会を頂いた。
 
「JB74に対するタニグチの考えとは…」。そんなことを思いながら、強烈な陽射しが降り注ぐ山陽道を、一路姫路へと向かった…。

 

四駆然としたジムニーJB74に
タニグチの良き伝統と新たな息吹をもたらす

ジムニーの四角いボディーとJB74の張りのあるオーバーフェンダー、いかにも四駆らしいフォルムが、タニグチJB74デモカーのそしてパーツ開発の原点となる。
 
例えばサスペンション。タニグチがリリースする「SOLVE ACE」シリーズについては前回(※1)触れさせて頂いた通り、JB64用では、20mm/40mm/60mmの3種をラインナップする。そして、JB64と74の車重差が約30kg程度しかないことから、タニグチでも “JB64 & 74用” として開発が行われたのだが、JB74用「SOLVE ACE」では、40mmと60mmの2タイプとした。SOLVE ACE20(車高20mmアップ)をあえてラインナップしなかった理由は、JB64に対しよりワイド感の強いJB74の “四駆らしさ” を尊重せんがためのことからだった。
 
インテリア系パーツはJB64 & 74用としてリリースされているが、エクステリア系はオーバーフェンダーの存在から、専用設計品も多い。
 
SJ30以来、タニグチの定番商品としてラインナップする「サイドステップ」もその一つ。ステップ部がメッシュ構造であることはこの製品の伝統を受け継いでいるが、製品本体をサイドスカートの外側へ押し出し、ステップ面の高さもJB64用に対し、若干(1cm)下に位置する仕様としている。
 
そして今、タニグチでは、JB74専用設計となる前後バンパーの開発が進められている。こちらは「純正オーバーフェンダーのデザインを考慮した意匠を凝らした設計」になるという。
 
四駆然としたフォルムとより強力なエンジンパワーを持つJB74。そこに、ジムニーと30年以上を過ごしてきた老舗ならではの、心憎いモノづくり。「タニグチのパーツで、自分流のカスタマイズを!」 JB74オーナーへ、心からお伝えしたい。
(文:水島 仁/写真:佐久間 清人)

 

 

FRPフロントグリル:¥35,000(税別)
フロントグリルのデザインがまだ平面だったジムニーJA11の時代に、いち早く凹凸のあるグリルをリリースしたタニグチ。
フロントグリルメッシュ端とヘッドライトに挟まれた箇所=鼻筋が高いことから、別名「ハンサムグリル」と親しまれたタニグチ “伝統” のスタイルを継承。
広大な開口部は、冷却効率を大幅にアップする。FRP製白ゲルコート仕上げ。JB74 & 64用。

 

JB74シエラ用2段調整サイドステップ
ステンレス:¥35,000/左右各(税別) スチール:¥28,500/左右各(税別)

ジムニー一台を別のカタチに造り上げてしまいそうなほどのパーツをリリースしてきたタニグチにあって、オリジナル製品第一号となったのが、この「サイドステップ」だ。靴に付着した雪や泥を落したり、ステップ部にそれらを積もらせないようにと採用されたメッシュタイプもまた、タニグチ “伝統” のスタイルを継承する。
JB74専用設計となる「サイドステップ」は、純正オーバーフェンダーからはみ出さないため、車検にも対応。サイドアンダーガーニッシュの外側より出幅は約5cm。またステップ面の高さは、下端より約9cmと約6cmの位置に設定が可能な2段階調整式。穴あけ不要でボルトオン装着。
頑強ゆえ、ガードとしての機能を合わせ持つ。ステンレスとスチール製黒塗装仕上げの2種類あり。

 

SOLVE ACE60サスペンションキット:¥190,400/セット(税別)
車高を約60mmリフトアップさせる「SOLVE ACE60」コイルは、本格的なオフローディング向けのサスペンションとして開発された。とはいえ、リアコイルにデュアルレートを採用することで、コーナーでもコシのある走りを可能としたところは、いかにもタニグチらしい。
キット内容は、コイルスプリングと専用14段調整式ショックアブソーバー他、ロングブレーキホース、キャスタードリーム、ラテラルロッド、リアラテラル補正ブラケット、オフセットスタビスペーサーで構成。JB64 & 74用。
なお、JB74用サスペンションキットは、この「SOLVE ACE60」と「SOLVE ACE40」の2タイプとなる。

 

リアショックガードJB64&74
ステンレス:¥12,800 ステンレス強化タイプ:¥13,600 スチール赤:¥9,200

オフローディング等でヒットしやすいリアショックの下部取り付け部分を保護するためのガード。本体一カ所に溶接補強が施されているため、十分な強度を誇る。ボルトオン装着。
ステンレス製4mm厚 研磨仕上げと研磨なしの強化タイプ、そしてスチール製4.5mm厚 赤塗装品の3タイプあり。左右セット。価格は税別。

 

コンペマフラーR:¥78,000(税別)
タニグチがリリースするJB64 & 74用マフラーは、純正リアバンパーに対応した「エクシードマフラー」と、スタイリッシュなタニグチオリジナルFRP製リアバンパーJB64用「コンペマフラーR」の2種となるが、こちらは純正リアバンパーに加工を施し取り付けられた「コンペマフラーR」となる。
オフロード走破性を考慮した高い出口位置の右斜め出し砲弾タイプ。カールファンネルタイプのチタンカラーテールもカスタマイズ感を醸し出している。全域で向上させた実践的な出力特性は、ノーマルからチューニング車まで対応が可能。
SUS304L製、中間パイプ径50.8φ/テール外径75φ。近接騒音は、JB64が85dB(純正品:77dB)/JB74が91dB(純正品:81dB)、小気味良いサウンドが心地よい。平成28年度騒音規制適合の車検対応。

 

レーザーシェード
1台分5枚セット:¥26,000(税別) 前席2枚セット:¥14,000(税別) 後席3枚セット:¥21,000(税別)

JB64・74専用設計のナイロンメッシュタイプのサンシェード。取り付けは、本体フレームに内蔵されたマグネットで脱着が至極簡単なうえ、フィッティング感も良好だ。紫外線を67.1%カット。暑い外気や虫の侵入も防いでくれるため、キャンプや車中泊時にはぜひ活用したいアイテムだ。丸めてドアポケットに収納できるところも嬉しい。
なお、前席は装着したままでの走行は不可。プロテクタ製。

 

立体ラバーマットJB64 & 74
フロント AT・MT用各:¥10,800/左右セット
リア:¥11,000/セット

専用設計が施されたラバーマットは、裏の生地素材と相まってマットがズレにくく、土や汚れをキャッチする立体構造が特徴。水に強い特殊ラバー素材でお手入れも簡単。本体色はブラック+赤色ステッチ、TANIGUCHIロゴエンブレム付き。
フロントは、AT用(写真左)とMT用(写真右上)のそれぞれあり。リアは3ピースのセット。
価格は税別表記。

 
※1)前回記事「ジムニーオフローダーへ捧ぐ SOLVE ACE 60」へは、コチラをクリック!