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文：内田 靖／写真：佐久間 清人
JB23のカスタムやチューニングを検討した時、誰もが選択肢に入れるアフターパーツメーカーがオフロードサービスタニグチだろう。優れた先見性と絶対的な信頼性を持つ、ジムニー界の大御所である。
同社のスゴイところは、大ヒットしたからと言って、その製品に甘んじることなく、常に進化を追求していること。そして、エクステリアからインテリア、サスペンション、エンジンのスープアップなど、とても幅広く対応していることだ。タニグチブランドだけでほぼフルメニューのカスタム＆チューニングが可能で、実際それを実践しているユーザーはとても多い。間違いのないカスタム＆チューニングを目指すなら、同社のデモカーは最高のお手本となるのだ。ここで紹介するJB23がソレである。
ベース車両はこの5月にマイナーチェンジを受けたJB23-9型。フロント周りのデザイン変更により従来よりもやや厳つくなったが、オリジナルFRPバンパーとスキッドガードで精悍さを演出している。ボンネット先端が厚みを増したのだが、偶然にもFRPフロントバンパー両端部との高さが同じくらいで、とても整った顔つきとなっている。
サスペンションは多くのユーザーから好評を博しているソルブ3インチアップに交換。各部の補正をキッチリと行い、オンロードからオフロードまで、快適性と走行性、さらには乗り回す楽しみを大きく高めている。ノーマルと比べるとかなり腰高となっているが、コーナリングでのロールは抑えられており、よりスポーティーな走りを可能とするのだ。もちろん、オフロード走破性も大幅に高められている。
エンジンも新騒音規制に対応するコンペティションマフラーIIIクワイエットマフラーやK&Nパワーエアクリーナー、ファンネルスロットルチャンバー、アースチューニングなどでファインチューン。ノーマルから乗り換えると感動するほどパワフルかつトルクフルな走りを実現している。
JB23の秘められた性能を引き出すのがオフロードサービスタニグチのパーツであり、それを実現したのがこのデモカー。見た目重視のドレスアップ派から走り重視のチューニング派まで、JB23オーナーであれば誰もが必見である。
ホイール
スポークのセンター部分にスリットを入れることで、軽快さと力強さを演出するレボルバーT55アルミホイール。どんなカスタムにも対応する懐の深いデザインだ。
サスペンション
サスペンションはソルブコイルスプリングをベースとしたオリジナルパーツで構成。キッチリと補正することで車高を約3インチ高めながらも不快なロールを抑え、街乗りからオンロード、ワインディング、そしてオフロードまであらゆるステージでのパフォーマンスを高めている。
ラテラル&マフラー
リフトアップしながらも、ほぼ水平に保たれたラテラルロッドに注目。キッチリと補正することで、違和感のないコーナーリングを実現するのだ。マフラーはHKSとのコラボ作、コンペティションマフラー・クワイエットを装着。より厳しくなった新騒音規制に対応しながらも心地よいサウンドを奏で、ノーマルよりもトルクフル＆パワフルな走りを実現する。
セパレータータンク
ブローバイガスに含まれるオイルを貯蔵し、エンジンを保護する「レギュラーセパレータータンク」。ブローバイガス内の油分を液化しやすい構造とし、大容量に加えオフロード走行時に傾いた際でもこぼれにくい設計が特徴だ。
スカッフプレート
乗降時におけるステップのキズ付きを防止するスカッフプレート。ステンレス製でご覧のようにドレスアップ効果も非常に高い。
サイドシルカバー&ステップ
ステンレスサイドシルカバーで、ボディの保護とドレスアップを両立。またサイドステップIIを装着し、乗降性を高めている。ドア側面からはみ出さないタイプで、車検に対応する機能パーツだ。
フロントフェイス
純正フォグランプに対応するFRPフロントバンパーとスキッドプレートでフロントマスクをスポーティに演出。オフロード走行時のヒットも低減する。
ターボタイマー
走行後のタービンを保護するため、ターボタイマーを装着。OFF／1分／3分の選択が可能だ。赤いスイッチはエアロッキングハブコントロールスイッチ。トランスファーを4駆に切り替えた状態でハブのみOFFと、LOレンジでの2駆走行を可能とするのだ。
シフトノブ&カバー
オリジナルのレザー製シフトノブカバーとシフトブーツでドレスアップ。刻印入りのドレスアッププレートとの合わせ技でスポーティかつ高級感を演出している。
ペダル
各ペダル間の距離を程よく詰めるなどして「ヒール＆トゥ」を行いやすくしたSOLVEペダル。オンロード、オフロード問わずにペダル操作性を高める。
