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ジムニー界をリードするタニグチ。
そのパーツ開発は、たとえ同じカテゴリーのパーツであっても、一種類にとどまることはない。
ユーザーからの声をはじめ、時代のトレンドなどから
個性と役割が与えられ、同社から続々とパーツが誕生するのだ。
愛車のカスタムアップを、外装パーツから踏み出してみよう！
文章：水島 仁／写真：内藤 正美
それぞれのカタチに意味がある
自動車メーカー各社から、様々な四駆&SUVが発売されている。まさに百花繚乱と言った感がある。そんな中で、アフターマーケットから色々なパーツがリリースされ、自分仕様の一台に仕上げることが出来るクルマ、そんな楽しみも味わえる四駆の筆頭はジムニーである、といっても過言ではない。
乗り味を左右するサスペンションやスープアップ系のパーツをはじめ、室内空間に彩りと快適性を与えるインテリアパーツなど、クルマを丸ごと自分仕様にしてくれるパーツ選びもまた、ジムニーの魅力のひとつ。そして、もっとも個性を演出してくれるモノがエクステリア系のパーツだ。
ノーマルジムニーの“ぽってり”とした顔つきを一新するフロントバンパー&グリルそしてスキッドプレート。足下に機能性とドレスアップ効果を与えるタイヤ&ホイール、その存在感をリアビューでも主張するために一役を担ってくれるスペアタイヤ移動キット等、これらエクステリア系のパーツは、愛車に個性を与えてくれる。しかし、役割はそれだけにとどまらない。
ここでご紹介するタニグチのエクステリア系パーツもまた、洗練されたデザインのみならず、ジムニー総合パーツメーカーらしい、機能性と気配りがパーツ創りに反映されている。
たとえばフロント&リアバンパー。「スタイリッシュ」さを掲げたデザインの採用は、見た目のスマートさのみならず、アプローチアングルやデパーチャーアングルの向上を計る設計が施されており、走破性アップにも繋がる。そして、純正よりも薄くなった形状ゆえ、一部ラジエターがむき出しとなってしまうが、飛び石などからラジエターを保護する役割も、同社のスキッドプレートには与えられている。
また、純正の脆弱な牽引フックには、その取付け方法と材質で十分な強度を持ったフロント牽引フックを開発。一方で、リア牽引フックでは、（そもそも弱い）フレームに負荷がかかり過ぎないよう、強度のみを追うのではなく、あえて適度な強度とし、大きなダメージ予め回避出来るよう設定されている。
タニグチがリリースする膨大な製品群からすれば、これらはほんの一部に過ぎないが、それぞれの形状に、強度に、その取り付け方法に、ジムニー界をリードする老舗パーツメーカーらしいノウハウとジムニーへの優しさが凝縮されているのだ。
愛車ジムニーをカスタムアップしてくれる代表格を、エクステリア系パーツに限って一部ご紹介させて頂いたが、いずれもタニグチらしい創造力から生まれた機能美に優れたものばかり。それゆえ「パーツ選びに目移りしてしまう…」。これがタニグチ製品を選ぶ上で、一番の悩み事になるのだろうか！
＜フロントバンパー＞
二種類のフロントバンパーの上下の幅の違いにご注目あれ！ ともに材質はFRP製ホワイトゲルコート仕上げ。
（写真：左）◆FRPスタイリッシュバンパー フロント ¥26,000（税別）
上下の幅を抑え、フロントマスクにシャープな印象を与えている。なお、バンパー下の別売スキッドプレートを装着の場合は、専用スキッドプレート（下の写真①）との組み合わせがオススメ。
（写真：右）◆FRPフロントバンパー フロント
純正フォグランプ対応タイプ ¥29,000（税別）
フォグランプ穴なしタイプ ¥25,000（税別）
＜スキッドプレート＞
オフロード走行時における障害物（岩や倒木など）からボディーを保護するスキッドプレート。さらには、ノーマルに対し薄型のフロントバンパーを装着した際には、一部むき出しとなってしまうラジエターを保護する役割も担う。バンパーとの組み合わせや走るステージ、ドレスアップ効果など総合的な見地から選ぶと良いだろう。装着の際には、フレームに穴あけ加工が必要。なお、写真はすべてFRPスタイリッシュバンパーに装着。
（写真①）◆スタイリッシュバンパー用スキッドプレート ¥18,800（税別）
FRPスタイリッシュバンパー用に専用設計。バンパー部が薄くなりラジエターを保護するため、同社がラインナップするスキッドプレートの中では、60ｍｍほど高くなっている。なお、FRPフロンバンパーとの併用は不可。アルミ製アルマイト仕上げ4mm厚。※写真中の牽引フックは別売。
（写真②）◆FRPフロントバンパー用スキッドプレート
牽引フックなし ¥13,000（税別）
左右牽引フック付き ¥22,800（税別）
タニグチFRPフロントバンパーバンパー用に設計。スタイリッシュバンパーにも装着可。上記スタイリッシュバンパー用スキッドプレートに比べスリムになっている。アルミ製アルマイト仕上げ4mm厚。
（写真③）◆FRPフロントバンパー用スキッドプレート
取り付け方法を天地逆にして装着。スタイリッシュバンパーとスキッドプレートとの間に出来る開口部が気になる方には、こんな取付けもOKだ。
（写真④）◆FRPフロントバンパー用ステンレススキッドプレート ¥12,000（税別）
本体上部の角度を寝かし表面積を小さくすることで、フロントマスクにシャープさを与えている。ステンレス製2mm厚♯400研磨仕上げ。※写真中の牽引フックは別売。
（写真⑤）◆FRPフロントバンパー用強化スキッドプレート
牽引フックなし ¥15,800（税別）
左右牽引フック付き ¥25,600（税別）
本体部に6mm厚のスチール材を使用し徹底的に強度アップを計った強化スキッドプレート。スチール製ブラック塗装仕上げ。スタビライザー装着時には別途オフセットスタビスペーサーが必要。
（写真⑥）強度アップは取り付け方法にも
タニグチ製スキッドプレートの取付け箇所は、いずれの製品も2カ所。しかし、強度アップを徹底的に計る強化スキッドプレートの取り付けは、さらに下部でもネジ留め。
＜参考：スキッドプレート重量比較＞
写真左は「FRPフロントバンパー用スキッドプレート」の重さを計測：3kg弱に対し、強化スキッドプレートの重量は約8kg。強度アップを計った結果だ。
＜フロントグリル＞
フロントマスクを変貌させるフロントグリル。グリル内にはメッシュが貼られているため、フレッシュエアーを取り込みながらも、小石等をシャットアウト。
（写真①）◆4〜10型用FRPフロントグリル ¥19,000（税別）
スポーティー&スタイリッシュ。同社シリーズ中にあって定番とも呼べる製品。ネット部は黒のビニールコーティング済み。ボルトオン装着。
（写真②）◆FRPスタイリッシュフロントグリル ¥20,000（税別）
タニグチスタイリッシュバンパーのデザインに合うようシャープなラインを基調に造詣が行われた。
（写真③）◆FRPフロントグリル Type-S ¥22,000（税別）
直線的なシンプルデザインで、開口部の面積を最大限確保し、冷却効果は大幅にアップ。
＜リアバンパー＞
バンパー上部はスペアタイヤのくぼみをなくした真っ直ぐな形状が特徴。それゆえ、ナンバー移動キットおよびスペアタイヤ移動キットが必要。ともに材質はFRP製ホワイトゲルコート仕上げ。
（写真：左）◆FRPリアバンパーストレートタイプ ¥26,000（税別）
純正バックランプ2灯装着可。コンペティションマフラーⅢとの併用がオススメ。
（写真：右）◆FRPスタイリッシュバンパー リア ¥28,000（税別）
スタイリッシュフロントバンパーとイメージを統一するために、コーナー下に伸びるハーフスポイラーを装着したようなデザインを採用。純正バックランプ2灯装着可。コンペティションマフラーⅢとの併用がオススメ。
＜リア牽引フック＞
フレームに負荷がかかり過ぎないよう、牽引フックの強度を適度なものとしバランスさせた設計が施されている。
（写真：左）◆リア牽引フックスチール ¥3,800／個（税別）
（写真：右）◆リア牽引フックステンレス ¥6,500／個（税別）
＜スペアタイヤ移動キット＞
スペアタイヤを装着する際に、ホイールの表面もしくは裏面（純正）どちらを見せるかで選択してみては！
（写真：左）◆スペアタイヤ移動キット（表向き用） ¥15,000（税別）
スペアタイヤを右上に移動させ、ホイールデザインが見えるよう表向きの取付けが可能になる。スペアタイヤ移動用ナンバー移動キットとの同時装着がオススメ。
（写真：右）◆スペアタイヤ移動キット（純正用） ¥13,000（税別）
純正ブラケットを使用し、スペアタイヤを右上に移動させるキット。純正ハードケース装着可。
なお、上記他に前後の位置を38mm調整ができる、ノーマルからワイドタイヤまで表向き装着が可能な「調整式スペアタイヤブラケット（¥12,000／税別）」もあり。
＜牽引フック＞
タニグチ製JB23用スキッドプレート取り付け穴に共締め装着。ともに6mm厚ゆえ強度は十分。ロングハイテンションボルト付き。
（写真：左）◆スキッドプレート用牽引フックステンレス ¥4,900／個（税別）
（写真：中）◆スキッドプレート用牽引フックスチール ¥2,900／個（税別）
（写真：右）◆牽引フック一体型のスキッドプレート取付ステー ¥8,400／個（税別）