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真打ち登場! JIMNY JB64 20mmアップサスペンション

2019.08.04
OFFROAD SERVICE TANIGUCHI(オフロードサービスタニグチ)


SJ30からJA11用の脚まわりが、「無双懸架」リーフサスペンションなら、
JB23用には「SOLVE」シリーズが、ジムニー用サスペンションの代名詞として君臨してきた。
そして今、JB64新型ジムニー用に「SOLVE ACE20」コイルがリリースされた。
これらのブランド名を聞けば、お解りになる読者諸兄も多いはず。
そう、製造元はジムニー界の重鎮オフロードサービスタニグチだ。

 
文章:水島 仁/写真:内藤正美

 

JB64ジムニー用タニグチサスペンションの第一弾!
車高アップしたジムニーで街中を走りたい
アスファルトから一歩先へ、林道やオフローディングを愉しみたい
そして、表彰台を狙うコンペティターの強靭な脚として…
タニグチのサスペンションは、これまで多くのジムニー乗りたちの間で、愛用され続けてきた。
 
一方では、昨年JB64としてフルモデルチェンジを果たしたジムニーを購入し「人生初の四駆」「初のジムニーライフ」を謳歌しているオーナーも多いはず!
 
そんなジムニービギナーにとっても、タニグチというジムニーパーツメーカーを一度は耳にしたことも、さらには「ジムニーカスタム」という検索キーワードから「オフロードサービスタニグチ」というジムニー専門店&メーカーに辿り着いたJB64オーナーは、多数いらっしゃるのではないだろうか。
 
そんななか同社では、新型ジムニーが登場して以来、機能パーツのみならず「ジムニーカスタムはじめの一歩」というべく、ライトなドレスアップパーツも多数ラインナップしてきた。
 
これまで機能パーツを中心にリリースしてきたタニグチからすると稀有こととして映るかもしれないが、これは、自分らしいジムニー創りの楽しさを知ってもらいたい願う、ジムニーパーツ界オピニオンリーダーからのメッセージとして受け取ることも出来る。
 
そしてこの度リリースされた、JB64用タニグチサスペンションの第一弾となる「SOLVE ACE20」もまた、これからジムニーライフを送ろうとするジムニーオーナーたちへ向けられた製品として登場した。

 

車高約20mmアップという意味
全高が上がるほど、ワインディングやコーナではロールが大きくなってしまうものだが、例えば乗用車から乗り替えたオーナーにとっては、ノーマル車高でもロールへの戸惑いを感じるのではないだろうか。
 
それでも「ジムニー乗りらしく車高もアップしたい!」そんなユーザーたちへ向けて「SOLVE ACE20」は開発された。
 
約20mmというアップ量は、ノーマルらしい走りが確保できるギリギリのライン。それゆえ、車高アップによるフラツキを最低限に抑えてくれるサイズといえる。
 
 
さらには、ノーマルダンパーでも対応が可能なため、脚まわりカスタムの「はじめの一歩」として試みやすい設定でもある。
 
街乗りをメインに、林道そしてオフローディング。マルチに乗りこなしたいというオーナーにとっては、まさにオススメの設定となっている。
 
そしてこのデモカーには、10月に発売が予定されているSOLVE ACE20用14段階調整式ショックアブソーバーが装着されていたのだが、こちらもまた秀逸。
 
JB23に対し、JB64は重心が後ろ荷重。さらには、(JB64の)四角い屋根がロールするとタイヤから外に出てしまうというボディーの特性を見極めながら、ショックアブソーバーの開発は進められた。つまりJB64の走行特性を考慮した、JB64専用のショックアブソーバーが開発されたという訳だ。
 
今回の試乗では、オフロード走行を行うためスタビライザーはあえて解除されていたが、ワインディングが続く山道をコシのある安定した走りで愉しむことができた。
 
「SOLVE ACE20+純正ダンパー」、そして「SOLVE ACE20+14段階調整式ダンパー」。脚まわりのステップアップを試みながら、自分好みの組み合わせが可能となることも魅力のひとつと言えよう。
 
さらに、よりオフローディングを嗜好するオーナーへは、40mmそして60mmアップサスペンションキットも、この秋以降に順次発売の予定。自分仕様のクルマ創りに、そして新車コンプリートカーの選択肢に、可能性が大きく拡がることとなる。
 
一年以上の歳月を費やし、いよいよ登場するタニグチのサスペンション。その期待値は、膨らむばかりだ!

 

車高アップ量は約20mm
車高アップを行いワンサイズアップした大径タイヤを履くことで、フィールドは飛躍的に拡がるもの。そしてジムニーらしいフォルムに。
なお、デモカーに装着されたタイヤ銘柄とサイズは以下の通り。
TOYO OPEN COUNTRY M/T 195R16

 

SOLVE ACE20:¥39,000/台(税別)
JB64用タニグチオリジナルサスペンション(コイル)の第一弾は、20mmアップの設定。これは、初めてジムニーを購入するオーナーが多いこともあって、ロール感も少ない、つまり扱いやすいリフトアップ量とした。
街乗りはもちろんのこと、林道やゴツゴツとした石が転がっている河原など、ジムニーが活躍するフィールドを拡げ、さらに安心と安定した走りを提供してくれる。

 

SOLVE ACE20用ダンパー:¥18,000/本(税別)
タニグチからリリースされるSOLVE ACE20コイル(20mmアップ)は、ノーマルダンパーでも対応が可能なのだが、同コイル専用の14段階調整式ショックアブソーバーが、今年10月にリリースされる。
重心高とそのボディー形状から生まれるJB64特有のロールを抑えるなど、専用設計に相応しい仕上がりとなっている。

 

タンクガード:¥19,000(税別)
JB64用。樹脂製の燃料タンクができるだけ広く保護される設計。オフローディングや林道走行時に必要不可欠なオリジナルタンクガードは、十分な強度を誇る3.2mm厚のスチール製。

 

オフロードサービスタニグチ
代表 谷口守史 氏

道を選ばぬオモシロイ四駆(=ジムニー)をもっと快適に、そして利便性・安全性の向上を願い、ジムニー専門店オフロードサービスタニグチを創業したのは昭和58年のこと。以来、ユーザーファーストの立場から、数えきれないほどのジムニーパーツを開発してきた同氏は、今なお開発現場の声に、直接耳を傾けている。
モノ創りに対する真摯な姿勢は、ジムニーオーナーから広くタニグチファンを獲得するとともに、その人柄から多くの業界関係者からも慕われている。ジムニー界の功労者のひとりでもある。

 

オフロードサービスタニグチ
谷口 武 氏

学生時代ラフティング日本代表にも選出された武氏は、大学卒業後アウトドアアクティビティーのインストラクターとして活躍していた。そのときの経験は「遊べるジムニーの創造」というモノ創りにも活かされている。
新しい感覚を老舗タニグチに吹き込みながら、「ジムニーオーナーが本当に望むべきパーツ」すなわち、タニグチ創業以来一貫する「ユーザーファースト」の姿勢を受け継いでいる。